【後編】映画『みなに幸あれ』ツッコミ感想 マジ意味不明すぎて全然“みなに幸なし”だしどちらかというと滅…涙

映画『みなに幸あれ』の田舎道と古川琴音

前編の続きです!

まだ前編をお読みでない方は、是非前編をお読みいただいてこちらをご覧ください^^

琴音はこれから一体どうなってしまうのか…!?
怒涛の意味不明展開が待ち受けるクライマックス!
始まります!!


[Blu-Ray]みなに幸あれ 古川琴音
目次

ネタバレ感想
これ以降ネタバレを含みます

映画『みなに幸あれ』の古川琴音の伯母

(前回までの『みなに味噌あれ』)

騙された琴音は久々に田舎へ帰るとじいばあが結構キモい感じに仕上がってて、幼馴染のクラシアンと家に監禁されてたキモじじいを助け出すもキモじじいはトラックに轢かれてしまい、そこにとどめを刺す家族達に激おこぷんぷん丸なのでした…

父とじいがキモじじいを燃やしてしまった後、じいばあの家で家族全員集まって夕食を食べようとしますが、琴音は「絶対おかしいって!!」と父をめっちゃ揺さぶります。



警察呼ばねぇてめぇも大概おかしいけどなっっっ!!!!!



“まぁまぁ飯でも食おうや”と晩飯を食べ始める家族達。

すると何を思ったか、突如口から血をブチ撒けるじい。



きったねぇなてめぇ食事にモロ掛かってんじゃねぇか大体なんでそのシーン別角度からリピートしてんだよじじいの吐血を別角度でお楽しみ下さいじゃねんだよ



ばあ「あら始まったのね」

父「初めに出血次に痙攣、笑い始めたら終わりだ」



1に栄養2に栄養、34が無くて5に栄養みたいなリズムで言ってんじゃねぇよ



じい「ははは」



もう笑ってんじゃねぇか



母「明日までに次を見つけて来なさい」

琴音「うるせぇボケが(そんなの知らないよ!)」

母「逃げたって無駄よあなたも私もそうやって育ってきたんだから」


翌朝、手ぶらで田舎をうろつく琴音。



トンキンに帰らないてめぇも大概おかしいなぁっっっ!!!!!



これまで散々“田舎のクソデカい一本道”にお世話になって来たのに、ここに来て突然“田舎のクソデカい一本道”を卒業して“なんかクネクネした田舎道”をトボトボ歩く琴音。


そこへ田舎の20歳前後の大定番“ダッシュボードのとこになんか白いフワフワを敷いてる黒の軽”が登場。


助手席のヤングな女が話しかけてきます。


女「聞いたよ、大変やね」


田舎の情報網CIAかよ


何も知らない様子の琴音を見て、ニヤニヤしだす女と運転席のアホ男。


アホ男「えへへえへまだぁサンタクロース信じてますかぁ?えへえへ」

琴音「はぁ?田舎の大定番野郎に言われたかねぇんだよボケが(ちょ…やめてよ)」


その後もバッタリ会ったどっかのババアにグチグチ言われるも、父の姉(琴音の叔母)も琴音と同じような感じだったという手がかりを入手します。

父に問い詰めると“かなり前に山で見かけたって聞いたけどもう死んでるだろう”とか言います。

その後あちこち回って叔母の行方を聞き込み、その甲斐あって山奥に居るらしい手がかりを入手して山へ入って行く琴音。

道ですら無いめっちゃ山の斜面をズンズン進んで行くと、琴音はボロい家を発見。
そして木を持った婆さんと遭遇します。


婆さん「あらぁ!こんにちはっ!!↑↑↑」


やたらハイテンションな婆さん。

琴音はハイテンション婆さんの山小屋にやって来ます。


琴音「あの…おじいちゃんとおばあちゃんが…キモくて…(おじいちゃんとおばあちゃんが…)」

ハイ婆「大丈夫よ何も心配いらないわ」

琴音「全然大丈夫じゃなくて滅(大丈夫なんですか?)」

ハイ婆「大丈夫よ全てね、幻なの」

琴音「うわ出たーコイツもか(え…?)」

ハイ婆「あなたアフリカの子供たちは不幸に見える?」

琴音「アフリカの子供見た事無くて滅(…)」

ハイ婆「そうよそういうこと他人の目が自分の幸せへの物差しになってる時点で私たちはどうやっても幸せにはなれないのよわかる?」

琴音「なんか言ってて草っ(…)」

ハイ婆「そもそもこの世界は0と1でできてるのよ、仮想現実、死ぬと“お疲れ様でしたぁ!”って係りの人に案内されるのっ」

琴音「数学わかんなくて滅(…)」

ハイ婆「あらごめんなさいね、話しすぎちゃった。まだ少し時間あるかしら?」

琴音「いやタイパ悪いんでサヨナラ(…)」


そして何故か外で薪割りを始める琴音。
それを正面でしゃがんでサポートするハイ婆。

この後何が起こるか簡単に想像つくなぁとか思って観てたら案の定


ハイ婆「じゃあもっと力入れてねっ!↑」


とか言い出して琴音が力いっぱい斧を振り下ろすとハイ婆の脳天にクリーンヒット。

ニッコニコのハイ婆。

凄まじい雄叫びをあげ土の上をモゾつく琴音。

そして何を思ったか、ハイ婆が死んだのをいいことに小屋の中へ侵入し布で覆われてたとこをバッ!!とめくると吊るされたミイラが登場。

また悲鳴を上げる琴音。

ミイラの後ろの壁には0と1の数字が羅列してありマトリックス感漂う演出で気分を盛り上げてきます。

山を下り土砂降りの雨の中、地面に座り込み心神喪失状態で茫然とする琴音。

すると琴音たち家族が囲む和室に奇行種が登場し、琴音家族が奏でるリズムに乗ってノリノリでクソおもんない踊りを披露し、ゲラゲラ笑う家族たちの隅でずっとシラけた顔で見てたくせに遂に堪えきれずちょっと笑う琴音のシーン。


この世代もTikTokやってんだなぁ


いつの間にか山で眠ってしまい、目を覚ます琴音。
てくてく山を降りて行きます。

そして琴音はズンズン興奮気味にどこかへ歩いて行ってると思ったらすんごい勢いでじいばあの家にゴーイングホーム。



あのさぁ琴音さぁなんだかんだ言ってこの家大好きなんだね^^



父は味噌汁を飲み「今日の…薄いか?」と言うと、母が「薄くしたんですよ…もう取れないから」と返します。

その後、奥でゲームしてた弟が「赤い赤い」と騒いで目からダラダラ血を流し、ばあは何故かお腹が大きくなってて、琴音はまたズンズン興奮気味に田舎を歩きまわります。

そして何を思ったか、突然駄菓子屋から出て来た中学生の腹をカッターでブッ刺し、中学生は腹から出た血を顔に塗り塗り

と思ったら幻覚。



もう意味不明すぎて白目になっちゃう^^



その後チャリの中坊と再会すると何故かキャラ変してて、去り際「おれ…大丈夫ッスよ…なっても…」と味噌宣言して去ります。

琴音が帰宅するとどっかのおっさんを味噌にしようとしてる家族たちを発見し、琴音は「帰れ帰れ」と追い返し、ごちゃごちゃ言う家族に「うるせぇ!!」とブチ切れ、何を思ったか突然瞼をセルフで縫い始める琴音。



ねぇもう琴音いい加減帰ろう?^^



琴音「無理だよ…無理なんだよ…」


それを見てゲラゲラ笑い出す家族。



笑いのツボが異次元すぎて滅



そして泣きながらまた田舎を歩き回る琴音。



もうなんでトンキンに帰んないのかとかどうでもいいからとりあえず琴音の笑顔だけ映しといてマジで



軽トラの家に行くと死んだ軽トラの親父が布団に寝かされてます。


軽トラ「何も変えれなかった…この家には代々居ないんだ…だから俺たちは幸せになれないんだ」

琴音「そんなことない…私たちだって幸せになれるはずでしょっっっ?」



ちょいちょいクレしん感が出ちゃうもんね琴音は^^



軽トラ「帰れ」

琴音「イヤだ」



お前が帰れ



「帰れ」「イヤだ」のやり取りが1000回くらい続いた後、軽トラが琴音を「帰れよ!」と突き飛ばします。

琴音は突き飛ばされて打ち所が悪かったのか味噌不足なのか知らんけどなんかビクビクします。

軽トラが琴音を抱きかかえると、琴音が「もうこんな世界…イヤ」とか守ってやりたくなるような事を瞳をうるませながらポロっと言ってくるもんだから、琴音の両手首を掴み自分の首に当てがって、『他人の手を首にあてがって窒息死を計る』という新しいスタイルの自殺を計る軽トラ。

じいばあの家では家族達による『組体操出産』が繰り広げられる中、そんなこと知る由もない琴音たちはニュースタイル自殺に夢中。

なんか知らんけど力が入らないらしい琴音をうまいこと馬乗りにさせ、琴音の体重を乗せた両手を自分の首にあてがいなんとか死のうとする軽トラに、もうそんなんするならどっかで勝手に死ねよと思いながら観る私。

その後、琴音は気を失った軽トラをどうやって一人で運んだか知らんけど、じいばあの家に持って来て家族と一緒にベッドに縛りつけて味噌にするのでした…。




それからどれくらいの月日が流れたか知らんけど、待ち合わせ場所に遅れて来た彼氏に激おこぷんぷん丸な女を見ながらボーっとするとってもキレイな琴音。

“ザ・彼の両親に挨拶行くときのコーデ”みたいな恰好で街を歩く琴音と男。

トンキンの横断歩道で信号待ちしてると、隣に一番最初の婆さんがやってきます。
しかし、もう琴音は助けようとはしません。
カップルが手助けしてあげるのを横目で見て去って行きます。

住宅街を歩いてると、ある家の二階の窓辺にいた女と目が合う琴音は、男から「何幸せそうな顔してんの」と言われると「だって…幸せなんだもん」と返し不気味な笑みを浮かべます。

そしてデカデカと出て来る『みなに幸あれ』のタイトル。

流れて行くエンドロール…。

ふと気づくと私の頬を流れる涙…。

とめどなく流れる私の涙は、この悲しい現実を受け入れ心を殺し生きて行くことを決心した琴音の心情を思って流れる涙なのか、ホラー映画界の巨匠達が作り上げたこの地獄のような意味不明映画を全く理解できない自分に対する絶望の涙なのか…



ところで琴音のばあちゃんセリフ棒読み過ぎじゃない?

【おまけ】最後にちょっとだけ考察みたいなことしてみます

映画『みなに幸あれ』のラストシーン

※脳味噌アホの考察なので聞き流す程度で読んだ方がいいです。


まず、この映画の世界には『警察組織』が存在しません。

なぜなら奇行種が撥ね飛ばされたとき、琴音は「救急車っ!」とは言ったものの「警察」とは一言も言わなかったからです。

どっかの誰かが人を撥ね飛ばすのを見て「警察呼ばなきゃ」と思わない人は多分いません。

知らんけど。

そして、この世界の人達は味噌が無いと生きていけません。

味噌人間達の世界です。

味噌が無いと死にます。

味噌が無いと目から血が流れ死にます。

これがホントの『ミソジニー』です。(多分違う)

その命とも言える味噌を、誰かを生贄にすることで補っていたんですね。

誰かを生贄にしてその体から味噌を作り、それを摂取して生きていく…。



味噌の生贄ならぬ“味噌贄”です。



味噌贄になった者は人間ではなくなり、味噌を作るためのただの家畜と見なされるのでしょう。

琴音のじいばあの家に縛り付けられてた奇行種も、人ではなく家畜として扱われていた。
だから逃げ出そうとしたら当たり前のようにまた縛り、車で轢かれて助からないとわかったらすぐ燃やしてしまった。

家畜を一生懸命助けることはないのと同じです。
利用できなくなったらただただ消費するだけお金がかかるだけの肉の塊。
だから殺す。

1年程前に読んだ動物福祉の本によると、乳牛を家畜として飼育する牧場では産まれてくる仔牛がオスだったら即殺す場合がほんの僅かながらあるみたいです。
少しうろ覚えなので間違ってたらごめんなさい。

いずれにしても、作中琴音の婆ちゃんが「食べられるために閉じ込められ太らされ殺される」と言ってたように、家畜(特に日本等のアジア圏)はあまり良い環境に居ないのは事実です。

そんな“家畜”がこの映画のキーになってるっぽい雰囲気が漂いまくってます。

高齢者が増え若い世代に負担がのしかかっている現代の日本。

バリバリ働ける若い世代とバリバリ働けないけど寿命が延び長寿でいらっしゃるご年配の方々…。

轢かれてしまい助からないとわかったら即殺された奇行種…。

琴音に「あなた可愛いんだから街にでも行って若い男でもみつけてきたら?私たちはやめてね?」と小言を言っていたおばあちゃん…。

この映画は一体何が言いたいのか…。

ただ、琴音のばあちゃんが妊娠・出産していたのはさっぱり意味がわかりませんでした。

高齢者でも妊娠出産できるなら、この映画が言いたいであろうことの一貫性が無いような気がするんですが…。

私みたいなアホにはちょっとわかりませんでした。



え?
味噌は通常大豆と米麹と塩で作るのに、なぜこの世界では人間の体からしか作れないのかって?



こんな味噌映画の味噌設定の理由なんか私にわかるわけありません。
脚本家か監督かその辺の誰かに聞いて下さい。




ここで一つの疑問が生まれます。

琴音がトンキンで一人暮らししてる間どうやって味噌を摂取してたのか

これは多分実家から味噌の仕送りでもしてもらってたんでしょう。

それを琴音は特に何も考えず、送られてきた味噌で味噌汁か味噌煮込みうどんかサバ味噌か矢場とんでも作って生きながらえていたんですね。




“軽トラ”の家系では「代々(味噌の生贄ならぬ“味噌贄”が)居なかった、だから幸せになれない」とか言ってました。

他人を味噌贄にしないと生きていけないあの世界で、「そんなのは間違ってる」と堅い意志を持ってた、意外と熱い漢“軽トラ”。

最後まで自分を曲げず、愛する琴音のため自らを味噌贄として差し出した軽トラ。

琴音の弟や家族達がちょっと味噌切らしただけで死にかけてたのに、軽トラやその親父は味噌贄が無い中であの年までどうやって生きながらえてきたのか意味不明ですが、いずれにしても強い意志を貫いた軽トラ親子。

作中、度々登場した「幸せ?」というワードの意味は、他人を味噌贄にしないと生きていけない世界で、他人の人生の犠牲の上に成り立ってる自分の生に幸せを感じている…

ということだったのでしょうか。



後は細かいところで言うと、登場人物全員名前が登場しませんでした。

理由はわかりません。

登場人物の名前が無いことで没入感が増す気がするので

他人事と思うなよ、これはお前にも関係あんだぞ

という制作側の尖ったメッセージなのかもしれません。

琴音のじいばあや叔母のセリフがやたら棒読みチックなとこも、不気味さを際立たせるためのこだわりでしょう。



ボーっと見てたらただただ気持ち悪いクソ味噌映画ですが、よく見ると深めのメッセージがブッ込まれてるという、じっくり寝かせて出来上がるコクがあっておいしい味噌みたいな映画でしたね^^

まとめ

スーパークソ味噌映画だった『みなに味噌あれ』。

今作は監督ではありませんでしたが、清水崇監督の作品もなかなかに尖ってます。

『清水崇監督ワールドにもっと浸りたい!もっと意味不明すぎて滅!』

を求めてるそんな清水崇ジャンキーってかシミンキーなあなたには是非こちらの作品をオススメいたします!


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こちらの作品は現在アマゾンプライム、ユーネクスト、huluにて見放題配信中です!(記事作成時点)
アマゾンプライム、ユーネクストは無料トライアルもありますので、是非無料トライアルで清水崇ワールドに浸ってきて下さい!


そしたら多分「マジ意味不明すぎて滅なんだが!」ってなるんでその時はこのブログにお帰り下さい^^

そしたらまた別の清水崇作品をオススメするんでそこからシミンキーループが始まります^^

滅^^

最後まで読んでいただいてありがとうございました!
それではまた^^

この記事を書いた人

年間100本前後の映画をVOD(たまに映画館)で観ては「なんかこれおかしくね?」と張り裂けそうな抑えきれない熱い想いをアホな感想を交えながら綴る表現者。
このブログでは、主に映画鑑賞後の方が「え?この映画なんか変じゃない?他の人ってどう感じたかな」といったモヤモヤした気持ちを抱いて夜も眠れなくなってしまった迷える子羊達に向けて「そうそうそうだよなぁ!」「わかるぅ~マジわかるぱねぇ」「…え?そんなことは思ってないけど…」「…なんかこの人変だ…でも好きぃっっっ!!!」といった感情を共感することができるネット宇宙の片隅にひっそり佇むユートピアです。
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