【ネタバレ】『ザ・ウォッチャーズ』“謎の何か”に見られている…【考察】

みなさんどうもこんにちは!きです!

暑い日が続きますねー。こんなに暑いと夜も寝苦しいですよね。
私は寝ているときよく夢を見るんですが、昨日はホラーな感じの気持ち悪い夢を見たんですよねー。
最近ホラー映画ばっかり見てたのでそのせいですかね。

ということで、今回は気分を変えて、2024年公開の『ザ・ウォッチャーズ』の感想を綴っていきたいと思います!
と思ったらこちらもジャンルはホラーになるんですね。気分変わってませんでした。また悪夢見ますねこれは。

き的評価は3.5点でした!

まずはあらすじから!

目次

あらすじ

地図にない森
ガラス貼りの部屋
見知らぬ3人
“謎の何か”に毎晩監視されている━━
誰が?何故?
28歳の孤独なアーティストミナ(主演ダコタ・ファニング)は贈り物を届けるために家を出て指定の場所に向かったのだが、そこは…

映画『ザ・ウォッチャーズ』公式サイトhttps://wwws.warnerbros.co.jp/thewatchers/index.html

キャストなど

キャスト
 ダコタ・ファニング、ジョージナ・キャンベル、オリバー・フィネガン、オルウェン・フエレ

監督/脚本
 イシャナ・ナイト・シャマラン

制作
 M・ナイト・シャマラン

原作
 A・M・シャイン

上映時間
 102分

怖さ
 1/5

この映画を楽しめるのはこんな人

楽しめる人

  • ハラハラドキドキな展開が好きな人
  • 今作のテーマ“謎の何かに監視されている”という設定にワクワクする人

楽しめないかもしれない人😢

  • (あまり思いつきませんでしたが強いて言うなら)“謎の何か”への期待値が高い人

まだ見ていない方へのき的おすすめポイント

今作は私がずっと観たいと思っていた作品です。
なんと言っても設定がもうおもしろそうじゃありませんか?
『地図にない森の中で、謎のガラス張りの部屋に入って、謎の“何か”に毎晩監視される━━』もうそれだけで見たい!と思いました私は。
なのでこういった設定が好きな方には是非おすすめの映画です

物語も特に難しい要素やわかりにくい要素はありませんので、一回で理解できる内容かと思います。
話もうまくまとまっていました。
グロテスクなシーンも特になく、ハラハラドキドキ感も程よい加減です。
観終わった感想としては「めちゃくちゃ面白かった!!」という程ではありませんが、全体的にバランス良くおもしろかったなぁという感じでした。
“未知の何か”が好きな方にはおすすめできる作品です^^

ではここからはネタバレ感想に入っていきますので、まだ映画をご覧になられていない方は、ご覧になられてから続きを読んでいただけると嬉しいです^^

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ネタバレ感想 ※以降ネタバレ含みます

これから何が起こる!?ワクワク感

森に迷い込んでしまって抜け出すこともできず、訳も分からないまま謎の建物に入ったかと思ったら“謎の何か”に“監視される”━━っていう設定がすごいですよね。
最初は登場人物も全然詳しく説明してくれないから、見ているこっちも全然わからなくて「これから一体何が起こるんだ?“ウォッチャーズ”って一体なに!?」と引き込まれました。
引き込み方が上手ですよねー。
ちょっとずつちょっとずついろんなことがわかっていく、ってのがまた没入感あっていいですよね。

ミナがキアナに「どれくらいここにいるの?」と聞くと、キアナは「さぁ、そんなに長くはないわ。時間の感覚わかんないからなんともいえないけど、5か月くらいかな」と言ったときの絶望感は、見ているこちらも感じましたね。
約半年を「そんなに長くない」と言えるキアナはもう帰る必要はないでしょう。

“ウォッチャーズ”

序盤は“ウォッチャーズ”が映像としては描写されない系なのかなって思ったんですが、しっかり映りましたね。
映ったというか、なんならずっと隣に居ました(笑)

ミナとマデリンがダニエルに締め出されて草むらに隠れるシーンで初めてウォッチャーズの姿が映りましたが、そのヴィジュアルは『進撃の巨人』の巨人状態のエレンみたいでしたね。

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ムクッと立ち上がったらでっっっか!!
八尺様もびっくりのでかさです。


しかもぎゃおーっと雄叫びをあげるとバタバタバタバタァァァー!とウォッチャーズが集まってきて、これまた同じような姿でムクッと立ち上がって大勢のウォッチャーズが鳥かごを見ている様子はゾッとしましたねー。

感じ悪いダニエル

感じ悪かったですねぇーダニエル坊やは。
まず顔が悪い。(ただの悪口)
そしてウォッチャーズに向かって「さぁみなさん今宵は…」みたいにふざける感じとか、ヤな感じでしたね。
ヤな奴。ヤナヤツ・ダニエル。

マデリンと険悪になってマデリンお婆ちゃんを縛り上げて放置していくのも悪いですよねー。
これ運良く助かってますけど、一回殺そうとしたってことですからね。
殺人ですよ。悪いというかもう人殺し。
ヒトゴロシィ・ヤナヤツ・ダニエル。
居合わせたミナは完全に被害者です。

地下で最後の夜を過ごすシーンで、ダンシングナイトを楽しむキアナに突然重めの話をぶっこむダニエル。
聞いてても「ふーん」て感じであまり感情移入できませんでした。
ヒトゴロシィですからねダニエルは。
そしてここぞとばかりに人妻キアナに抱き着くダニエル。悪いっすねぇー。
そしたらヒトヅマ・キアナが言うんですよ。

「帰ったら一緒に住もうね」って。

それ死ぬときに言うやつなんよ。

いつだって人間のせい

結局これですよね。もういっつもそう。
今回も教授の「ハーフリングを妻に成り代わらせたい」という欲望が発端でしたね。
エロエロエッサイムと同じですよ。死んだ者は生き返らない。

ハーフリングを妻の姿に成り代わらせたところで妻ではないのに。
欲望が冷静な判断をできなくさせてしまうんですね。

あの鳥かご建設のために近隣の町の人を犠牲にして、ハーフリングも捕まえて、外に連れ出すって約束したのに、
「私は人間性を失った。私を待ってるクリーチャーに弾丸を打ち込んで私も死ぬ」って
なんでやねん!!(笑)めちゃくちゃですよ教授は(笑)

序盤、ペットショップで、人間の森林伐採による生態系への影響を心配するニュースが流れてましたが、いつだって人間の身勝手な都合で被害を受けるのは自然や動物ですよね。

鳥かご

ところであの森の中によくあんなもの建設できましたよね。
どうやって建設したんですかね。
近隣の町の身寄りの無い人、金に困ってる人を利用したみたいな言ってましたけど、それにしても結構無理ありません?

朝から森に入って作業して、日が暮れる前にあのちっこい船に乗って出ていくんですかね?
なんで船で出ていくんだ?なんでこの森普通に出られないんだ?て怖くなって辞めていきそうですけどね。
現場監督「よーし日が暮れるから今日はこの辺で帰るぞー」
作業員A「あと少しできりいいんで、そこまでやりますわ!」
とかやってたら終わりですよ。

建設資材とかどうやって運びこむんですかね。
ミナが森に来たとき電子機器使えなくなってたんで、運び込めなさそうですけど。
一日13人で作業させて「じゃあちょっと外で飯食って来いよ」って行かせて、自分はこっそり地下に隠れて悲鳴が収まるのを待ってた、みたいなこと教授言ってましたけど、毎日13人見殺しにしてたんですかね?
さすがに人集まらなくなりませんかね?
「あの教授の依頼受けた奴みんな帰って来ない、なんかやべーぞ」てなりません?
下手したら大事件とかになってFBIとか調査に乗り出してきてかなり騒がれますよ。
しかも毎日13人殺してたら、さすがに鳥かご出来上がる前に近隣の町崩壊しません?(笑)

この辺が自分はかなり気になったんですけど、同じ方いらっしゃいませんかね?(笑)
まぁあれですよね。こういうのは“考えたら負け”って奴ですよね。

とりあえず、なんかまぁいい感じにどうにかして、鳥かご出来上がったんでしょうね!(笑)

ちょっと考察

もしもウォッチャーズが『愛の隠れ家』を見ていたら

いたるところに散りばめられた“見られている”要素

今作は“見られている”ということが大きなテーマになっているんですが、“見られている”や“見ている”といった要素がいろんなところに見受けられましたね。

まず序盤のミナが働くペットショップ。
カメレオンやヘビなどの動物がかごに入れられ展示されているのですが、これは後にミナ達が置かれる状況と同じです。
そして気だるそうにレジでタバコを吸うミナですが、彼女は作中スケッチするシーンがよく出てきます。
ペットショップでもお客さんの女性を“よく観察して”スケッチしています。

インコのダーウィンを連れて街を出発するシーンでも、通り沿いの店の窓際に置かれた人形が、まるで窓の外のミナを見ているような構図になっていたり、鳥かごの中に用意されているDVDが12人の男女を監視する恋愛バラエティー物だったり。

タイトル通り“見られている”あるいは“見ている”要素があらゆるところにちりばめられていますね。

それにしても教授は“見知らぬ男女12人が監禁される恋愛バラエティー『愛の隠れ家』”という、かなり意外なDVDを鳥かごに持ち込んでいましたね(笑)

ミナ

主人公ミナは昔からあまりルールを守らない性格で、その性格が原因で幼い頃に母を亡くし、双子の姉ルーシーの顔にも傷を負わせ、そのことを後悔している姿が描かれています。
ただ、その性格は大人になってからも変わっておらず、禁煙の店内でタバコを吸ったり、鳥かごでのルールを破りウォッチャーズの穴の中に突撃したりと、自由奔放な様子が描かれていましたね。
また、序盤では“ごっこ遊び”と称し、カツラをかぶって他人になりすまし、バーで男性と過ごす様子が描かれており、この時点で“他人に成り代わる”といったウォッチャーズの生態が伏線となって描かれています。

他にも、最初に映るペットショップの動物がカメレオンであったり、姉からの留守電の伝言やDVDの出演者のセリフをミナが真似したり、相棒のダーウィンがオウムであったり、幼いころのミナが母の言うことを“オウム返し”してからかっていたりといった形で、映画の核となる要素がいたるとこに散りばめられています。

ちなみにミナが他人になりかわってバーに行く日は、母の15年目の命日でした。
自分のせいで母を亡くしてしまった後悔をずっと抱えているミナは、母の命日になると過去を思い出し、自分が嫌になり耐えられなくなるため、その日だけは“自分ではない誰か”になって苦しみから逃れたかったのかもしれませんね。

物語の最後で、ミナはずっと会っていなかったルーシーに会いに行き、起こった出来事を話していました。
ずっと会っていなかったルーシーに会いに行ったということは、ミナ自身、あの出来事のおかげで抱えてきた後悔を吹っ切ることができたのでしょう。
ミナの右手首にはマデリンにつけられた傷がまだ残っていましたので(見方によっては病んだ妹の自傷痕にも見える)、ずっと自分を責めていたミナの口から出る現実離れした話を、ルーシーが本当にそのまま受け入れたのかは定かではありませんが、会いに来てくれたことに喜んでいましたね(表情は硬かったけど(笑))

マデリン

物語の終盤でマデリンが実は“ハーフリング(人間と妖精の子)”であることが明かされましたね。
“マデリン”として鳥かごに入りウォッチャーズに毎晩監視されているかと思いきや、マデリンが鳥かごの中の人間達を“監視していた”んですね。

“深淵を覗いているとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ”ってやつですね^^(多分違う)

マデリンはどのウォッチャーズよりも一番近い特等席でずっと人間たちを監視していた。
ウォッチャーでありながら人間でもあるマデリンは、ダニエルやキアナ、ミナの“醜い人間らしさ”を近くで目の当たりにし、人間というものをなんとなく理解していったのでしょう。
門限に間に合わなくてダニエルお母さんに締め出されたミナとマデリン(違う)、ミナが自分の過去を打ち明ける様子を隣で見ているマデリンの表情は、どこかミナに同情しているように見えました。

マデリンのハーフリングとしての名前は「アインリクタン」、意味は“異形”、“デイウォーカー(昼間歩く者)”、“醜悪”だと言っていました。
ウォッチャーズの間で、周りと違うアインリクタンは差別を受けていたのでしょう。
仲間達から孤立し、信じた教授には裏切られ、酷く人間を恨んでいましたが、そんなアインリクタンを解放したのは人間であるミナでした。
ミナは「自分の中にモンスターがいる、半分は邪悪な存在だと感じる、見知らぬ者に自分が変わる」と自分の弱さや醜さを打ち明け、人間だってある意味ウォッチャーズと同じだ、でもそれこそが人間らしさであり、そういった人間らしさ、あなたもわかるでしょ?だってあなたも半分人間なんだもの、と言っていました。
“異形”と差別された理由が判明し、あなたはきっと一人じゃない、仲間がいるはず、と言われたマデリンは、ずっと近くで見てきたミナだったからもう一度信じてみようと思えたのでしょう。
「あなたが正しいと願う」とマデリンが飛び去って行く場面は良いシーンでした。
「仲間を見つけられただろうか」と心配するミナ、そして今もミナをどこかで“見ていて”信じたいと願うマデリン。
二人は種族を超えて解りあっているように感じます。
かつて共存していた人間と妖精、また理解し合い共存する…そんな世界になると良いですね。

まとめ

飛び去って行くダーウィンちゃん

今回のき的感想、いかがだったでしょうか。

「怪しな森に行くときは『愛の隠れ家』を忘れないようにね!」というメッセージが込められた映画でしたね^^(全然違う)

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しでもおもしろかったと思っていただけたら幸いです。
それではまた!

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